情報量は少なく。見せない収納の罠。
物理的にモノの数は減ったがイマイチしっくりこない暮らし。
ミニマリストの本を読みあさって、その方たちのスタイルはインプットするも、自分にフィットするかというとそれは違うわけです。
色んな情報を得すぎて、家の中は何だかちぐはぐな見栄えと仕組み。模索模索の毎日でした。
↑モノを減らし始めた頃の部屋
視覚的な情報を少なく
視覚や聴覚に敏感さがあることに今更ながら気づくのです。感覚が敏感なのに、ごちゃごちゃと飾り立てるから落ち着かないのかなーと。
ポストカードやファブリックパネルなどはすべて取り外しました。こまごました雑貨もすべて処分。
インテリアの色も白、グレーに統一してみました。
おっ、これだけでも随分と落ち着いたすっきりとした雰囲気に。
今まで多くの情報量(色、数など)に自分自身を疲弊させてきたのかと反省するのでした。
↑色が少なくなってきた部屋
見せない収納の罠
白いボックスを大量購入して、日用品などを収納。
見た目はもちろんすっきり。情報量も白いボックスによってマスキングされて軽減されました。
しかし、見えないからどこに何があるのかわからず
ガサゴソ探さないと見つからない、欲しいモノが見つかるまでに時間がかかる。
そして、仕舞ってしまえば見えないからとりあえずそこにポイッと入れてモノが増えていくわけです。
「見せない収納の罠」に気が付くのに2年ほどかかりました。
収納スペースがあるとモノは増えるのです。
無くしてしまえば、しまう場所がないから増えようがないのです。
白いボックス、シンク下収納のラック、ちょっとおしゃれなダンボールボックスなど
思い切って処分。どうしても必要な場合は透明な収納ケースに仕舞うように。
近所のスーパーやドラッグストアを、自宅のパントリーや収納庫と思え、という本にあった言葉を参考に、ストックも極力しないようにしました。
ボックスを処分してから、ワンアクションでモノが取り出せるよになりストレスが減り、時間を費やさなくなりました。
↑必要なモノだけ。
↑透明なケースに。
↑白いボックスは処分。
↑衣装ケース3つのうち2つを処分
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モノが減らせなくて困っているという方は
思い切って収納家具を処分してみることをオススメします。(偏っているかな?)
ミニマリストになろうと思ったきっかけ
以前は社宅に住んでいました。
3DKの古い団地で、収納がたくさんある家でした。
仕事がとても忙しく、休日はぐったりと寝ることがほとんど。たまに出掛けるとストレスを発散すべく買い物をする。
家の中はモノで溢れかえっていました。
掃除は、足の踏み場がなくなったら重い腰をあげて長時間かけてする。一見片付いているように見えるが、押入れに詰め込んでいるだけ。
↑ゴミはその辺に捨てて、服は脱ぎ散らかして。。
↑地震が来たらどうするんだ。。。。
仕事もプライベートもうまく回らないのは部屋が片付いていないから、モノで溢れかえっているから。
頭の中と部屋はリンクしていて整理整頓できていないから全てがうまく回らない。
きっとそうだったように思います。精神的に限界が来て、鬱病になってしまいました。
引越しの準備ができない
退去期限が迫っていました。
そこに住めるのは5年と決まっていたので。
実家に住む父が亡くなり、母がひとりで暮らすことになって
「一緒に住む準備をしたほうがいいかもな」と一軒家を購入。
諸々の手続きを終えて鍵を受け取り、さあいよいよ引越しの準備を始めるも
モノが出てくるわ出てくるわで、一向に荷造りが進みません。
後輩にヘルプを要請。来るなり「本当に引っ越すんですか?」「これじゃ終わらないよ!」ともうパニック状態。
全部運べる量じゃないし、自分たちだけでは処理できずに
お金を払って業者に捨ててもらった。ふう。。。。
2日間寝ずに荷造りをして何とかかんとか引越しを終え、
新居での暮らしが始まりました。
ミニマリストとの出会い
新居の間取りは4LDK。
モノがおけるスペースは十分。
喉元すぎればで、またモノが徐々に増えていくのでした。
階段下にスペースがあって
「ここに置ける棚を買おうかな」なんて
仕舞うモノがあるからじゃなくて、そこに場所があるから収納を買う、といった感じで無計画な買い物に出掛けたのです。
気に入った棚に出会えず、帰る途中でふらっと寄った本屋で何気なく手にしたのが、あるミニマリストの方の本でした。
モノが多いと脳のメモリーが費やされてしまう。
モノが少ないとあっという間に家事が終わる。
迷うことが減る。
無くしものが減る。
ゆっくり過ごす時間ができる。
自分自身と向き合える。
大事なことを考えるゆとりが生まれる。
これだ!と思い即購入。繰り返し読みました。
その日から私のミニマル生活がスタートするのです。
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あの時、あの本に出会っていなかったら
今どうなっていただろう。
あれから3年半の月日が流れました。
トライアンドエラーで捨てる、買う、捨てる、買うを繰り返し、今は自分のスタイルが何となく確立されつつあります。
「すっきり暮らす」って
一長一短では手に入れることができないものだな、と思います。
ミニマリストに聞いてみた 1
色んな世代の、色んな価値観を持つミニマリストさんに話しを聞いてみたい。
そんな思いが昨年末からむくむくと大きくなっていきました。
ミニマルな暮らしと言っても千差万別。色々なスタイル、色々な考えがあります。
自分の暮らしにも新しいインプットをしたいなー。
ということで、直接インタビューをして記事にしていこうと思います。
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今回インタビューしたのは
ミニマリストゆすけさん。
20代会社員。8畳1Kで一人暮らし。
なんと社会人1年目のフレッシュマン(死語?)です。
instagram→ @tokimeki_lab
blog→ https://tokimeku.net/
youtube→ https://www.youtube.com/channel/UCKIBHhKANyhuOKTwkin3eVA
Q ミニマリストになったきっかけは?
学生時代に友達が持っていたレザーの財布に魅力を感じたことがきっかけで、「こだわったモノを持つ」ようになったとか。興味があるモノ、欲しいと思ったモノは妥協しない。
「どうせ買うなら、いいモノがいいじゃないですか」と、ゆすけさん。
量より質。だから無駄にモノが増えず、お部屋がすっきりしているんでしょうね~。
ちなみに、初めての車はミニクーパー、初めてのカメラはSONYα6400だそうです。
Q モノを増やさないコツは?
例えば洋服。
新しい服を買ったら、手持ちの服の中からときめかなくなった服を手放すようにしているそうです。着古したモノに関しては床を拭く用の布として活用してから処分。メルカリなども利用しているそう。
所有数を増やさないように意識的にモノの循環をしていますね~。
お仕事が忙しくて使う時間がないことも、モノが増えない理由のひとつとのこと。
なるほど。お仕事大変そうですね~。。。。
Q どんな性格ですか?
質問すると、少しだけ考えて
「面倒くさがり」「効率を求める」と
ハニカミながら答えてくれました。学生時代は計画的に満遍なく勉強することができなくて、大事なところだけピックアップし、70~80点を目指すようにしていたそうです。
ミニマリストの人って「すごいね、几帳面できれい好きなのね」と言われると思うのですが、たぶん逆だと思うんです
面倒くさがりな自分でも散らからない部屋の構造化。
暮らしのあれこれを効率的に済ませたい。
だからモノは少ない方がいい。
モノが少なければ片付けも掃除もカンタン。
ゆすけさんは「構造化」「仕組化」と意識している様はなかったのですが、ご自分の性格を理解された上で自然と構造化を実践しているように思いました。
また、「自分にとって大切なモノを取捨選択する力」があるように思いました。
テスト勉強のエピソード然りですが、これってなかなかできないことだと思うんです。
暮らしも100点満点を目指さず、70〜80点を目指せば苦しまずに、楽しく家事がこなせそう。
「必要だからある。不要なモノは持たないだけです」
と、さらっと言っていたけれど、これこそミニマリストの真髄。若くして極めていらっしゃる。
「好きなモノは買います。モノの数を極限まで減らすっていう意識はないですね」
という言葉も印象的でした。
自分の「好き」「定番」がわかっているからこそできることだと思います。
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やっぱり、自分にとっての「ちょうどいい」がわかっている人をミニマリストと呼ぶのでしょうね~。
社会人1年目で、今は我武者羅に仕事をこなしているようですが、慣れてくればきっと「何が必要で、何が不要なのか」と精選をして自分なりのスマートな働き方を見つけていくんじゃないかなー。
ゆすけさん、ありがとうございました!